東大宮の家 (健康で生き生きと暮らす!薪ストーブのある木の家)

基本構想企画書プレゼン
豊かな自然環境の中で、自然との共生、社会との共生、人との共生大切にし、そこに住む人の人生観に基づいて、健康で生き生きと暮らせる家造り・・・。
家造りは文化であると考えます。高温多湿の日本の気候風土の中で、長い間に培われ、自然淘汰され、生き残ってきたものが伝統文化なのです。「自分らしくどう生きたいか」といった人生観に基づいた価値観での家造り、「自然の中で健康な生活をする」といった価値観での家造りです。
設計要旨
三角形の特殊な敷地形状を活かし、外部空間,内部空間を一体とした計画とする。 1階を鉄筋コンクリート造、2階,3階を木造の混構造とする。 1階に玄関、2階,3階を居住空間とし、1階から3階迄3停止のホームエレベーターを設置する。
南に落葉樹の大きな木を配置し、1階のワークスペース2階のリビングルームのデッキバルコニー、3階バスルームのデッキバルコニーを繋ぐ内部空間も一体とした緑豊かな外部空間とする。
敷 地、配 置 計 画
まず次の4つの観点から考察する。
- 地域の特性を十分考慮する。特に夏の風向きに配慮し、自然を大切にした計画とする。
- 道路付き、隣地の状況、近隣の景観をしっかりと把握し最大限の計画とする。
- 家族の動線、来客の動線を整理し、機能的で動き易く無駄のない計画とす。
- そこに住む人の人生観 ,感性そして「こだわり」を大切にしとする。
平 面 計 画
平 面 計 画
- 南、東の開放を大切に、北東からのアプローチとする。北東の1階の玄関、それに接続する2台分の家族用駐車スペースを確保し、2階、3階を居住空間とする。其の事から1階から3階までのホームエレベーターを設置する。この事は優先すべき条件と考える。
- 住宅部分の平面構成は2階をパブリックスペース、3階をプライベートスペースに分け、家族の動線と来客の動線が交差しない様に配慮した計画とする。
- ゆっくり、のんびり暮らすといった人生観に基づいた暮らしの場として、単に必要な部屋を並べた間取りではなく、暮らしを楽しむその時々の場の設定としての空間造りとして提案する。
立 面 計 画
- 三角形の特殊な敷地形状を逆に生かす外部空間、内部空間を一体とした計画とする。
- 南に落葉樹の大きな木を配置し、庇をゆったりと出して夏の日差しを遮り、木陰の様に風通しの良い家とする。
- 外部、内部共に違和感のない一体とした、そして繋がりを大切にした内部の豊かな空間が感じられる外観とする。

構 造 計 画
- 1階を鉄筋コンクリート造、2階、3階を木造の今構造とする。そして木造部分は在来軸組み工法2階建てとする。木材は環境への配慮からも地域材を使用し、構造材は全て無垢材とする。
- 加工は全て地域の大工職人による手加工とする。極力金物に頼らず、木と木を組むことにより、木の特性である利点を生かし、欠点を補う為の手加工である。